住宅ローンのボーナス払いをやめて、毎月払いだけにできますか。
住宅金融支援機構は、毎月払いとボーナス払いの併用から毎月払いのみへの変更を案内しています。ただし、収入などの変化を踏まえて機構が認めた場合の取扱いで、審査があります。窓口は現在返済中の金融機関です。機構以外の住宅ローンは同じ条件とは限らないため、借入先に確認してください(2026年9月2日確認)。
この記事の結論
住宅金融支援機構は、ボーナス併用から毎月払いのみへの変更を明記しています。窓口は返済中の金融機関です。申請期限や審査日数は公表されていないため、次回増額返済の日付と不足額を確認し、必要書類、反映日、変更後の毎月額を借入先へ尋ねてください。売却判断は、その結果を見てからです。
住宅金融支援機構は、収入などの変化によって返済方法の変更を希望する方について、機構が認めた場合に変更できると案内しています。2026年9月2日に公式ページ「返済方法の変更を希望するとき」で確認しました。
変更できる内容には、ボーナス払い月の変更、毎月払いとボーナス払いの金額内訳の変更に加え、「毎月払いとボーナス払いの併用」から「毎月払いのみ」への変更が挙げられています。ボーナス返済を続けるか、家を売るかの二択ではありません。
意外なのは、この変更手続きに手数料がかからないと明記されていることです。ただし、手数料がないことと、返済の負担が軽くなることは別です。ボーナス月にまとめて払っていた元金などを毎月へ振り分ければ、通常月の返済額は上がりえます。
この記事が効くのは、まだ滞納していない「返済がきつい」段階です。段階が分からない方は、先に滞納から開札までの7段階で届いた書面と現在地を照合してください。
住宅金融支援機構の案内では、返済方法の変更には審査があり、無理なく返済を継続できるかを確認したうえで結果が通知されます。申し出ただけで変更される仕組みではありません。
もう一つの不利な点は、支払いが消えるわけではないことです。毎月払いのみへ変える場合、ボーナス月に寄せていた返済分を残りの毎月返済へ組み直します。月々の返済額、総返済額、完済予定日は、変更案を見てから判断する必要があります。
良い点は、冬のボーナス額という勤務先の結果に返済を合わせ続けず、毎月の収入で見通せる形へ直せることです。増額返済月だけ大きな穴が開く家計なら、支出を月ごとに並べやすくなります。
その上で注文したい点があります。公表ページには手続きの順番はありますが、何日前までに申し出れば次回分へ反映されるかはありません。支払日が迫る方に必要なのは制度名より日付です。借入先には「変更できますか」だけでなく、「次回増額返済は何月何日で、いつまでの契約なら反映されますか」と聞いてください。
2026年冬の増額返済を用意できない方は、返済予定表を開く、希望を決める、借入先へ連絡する、現在の支払準備も止めない、の四つを同じ日に始めます。住宅金融支援機構の申請窓口は、現在返済中の金融機関です。
住宅金融支援機構が示す流れは、事前相談、必要書類の提出、審査と結果通知、返済方法変更契約の締結です。提出書類は変更内容により異なります。まず電話で書類名を聞けば、窓口を往復する回数を減らせます。
電話の前に、返済予定表と通帳を手元へ置きます。伝える数字は、次回の増額返済日、通常月の返済額、ボーナス月の合計額、用意できる額、不足額です。勤務先から冬のボーナス額を知らされているなら、その金額も分けて置きます。支給前の見込みと、すでに確定した額を同じ扱いにしないためです。
借入先への質問は紙に三行で足ります。「毎月払いのみへ変更できるか」「変更後の毎月額と総返済額はいくらか」「次回の増額返済へ反映するには、いつまでに何を出すか」です。審査の可否を電話口で求めるのではなく、申請に必要な順番と日付を確かめます。回答した部署名と日付も控えておくと、次の連絡で話が戻りません。
必要書類の名称は、借入先から聞く前に決めつけないでください。住宅金融支援機構も、変更内容により提出書類が異なると案内しています。インターネットで見つけた別の金融機関の一覧をそろえても、ご自身の申請で同じ書類が要るとは限りません。
機構以外から借りている方は、同じ変更が同じ条件で使えるとは言えません。契約と金融機関の取扱いが確認先です。返済期間の延長や一定期間の減額など、変更メニュー全体の入口は返済がきついとき、まず借入先に相談するとどうなるかに整理しています。
住宅ローンのボーナス払いをやめたいとき、私が先に見るのは「冬にいくら足りないか」と「毎月ならいくらまで払えるか」です。今回使える体験ストックに実例はありません。相談事例のようには書かず、宅地建物取引士としての意見を明示します。
ボーナスが戻るのを待つより、次回の増額返済を毎月の家計へ割り直す相談を先にする。家を売る話はそのあとです。一言メモが空欄だったため、家計と段取りの実利で考える原則から出した私の判断です。
私が迷うのは、毎月払いへ直した後の返済額を一次情報だけでは示せない点です。残高、残り期間、金利、現在の内訳が世帯ごとに違います。月々がいくら上がるかを外から決め打ちすれば、冬だけを越えて通常月に詰まる家計を作りかねません。
そこで、借入先から変更案を受け取ったら、毎月返済額だけでなく、管理費、固定資産税、車の支払い、教育費も同じ月の表へ置きます。変動金利の契約なら、返済額の見直し周期が法律ではなく契約に置かれている場合があります。確認点は変動金利が上がった後の返済額で整理しました。
毎月の上限は「変更できる最大額」ではなく、「給料が入った月に生活費を払っても残せる額」で見ます。冬だけの不足を十二等分して足せばよいとは限りません。賞与から固定資産税や車検を出していた世帯では、その支出も毎月側へ移す必要があるからです。住宅ローンだけを均すのではなく、ボーナスから払っていた支出を全部書き出します。
冬の増額返済を一度だけ補えるとしても、2027年夏にも同じ不足が出るなら、先送りは解決になりません。逆に、毎月払いへの変更後も家計が黒字になるなら、売却を急ぐ理由は一つ減ります。私は、ここを数字にしてから次を選ぶべきだと考えます。
返済方法を変更しても毎月の家計が赤字になる場合は、変更だけで解決したことにはなりません。審査で希望が認められない場合も、借入先から示された結果と次回支払日を起点に、残る選択肢を並べます。
当社は任意売却を率先して勧めず、買い取る側にも回りません。返済方法の変更、家計の組み直し、親族間売買、通常の売却、任意売却、競売を受け入れる判断は別々です。違いは任意売却以外の選択肢で確認できます。
債務整理、減免、法的な見通しは、当社が判断する事柄ではありません。法律の判断が必要になった段階では、提携する弁護士・司法書士におつなぎします。相談された方がご自身で選んだ士業へ依頼することもできます。
今日する確認は一つです。返済予定表から次回の増額返済日と合計額を抜き出し、返済中の金融機関へ電話してください。「毎月払いのみへの変更を希望する。必要書類と、次回分へ反映できる契約日はいつか」と聞きます。今日、家を売るかどうかまで決める必要はありません。
出典
大石浩之(磐田市/不動産業)
宅地建物取引士。住宅ローン返済に行き詰まった方の順番を整え、任意売却を率先して勧めない立場で相談を受けています。詳しい立場は私たちの立場をご覧ください。
この記事のよくある質問
住宅金融支援機構は、毎月払いとボーナス払いの併用から毎月払いのみへの変更を案内しています。ただし、収入などの変化を踏まえて機構が認めた場合の取扱いで、審査があります。窓口は現在返済中の金融機関です。機構以外の住宅ローンは同じ条件とは限らないため、借入先に確認してください(2026年9月2日確認)。
間に合うとは限りません。住宅金融支援機構の公表ページには、申請期限、審査日数、次回分へ反映できる締切の記載がありません。返済予定表で次回の増額返済日と合計額を確認し、借入先へ必要書類、審査、契約日、反映日を尋ねてください。承認までは、現在の契約どおりの返済額も別に置いておく必要があります。
下がるとは限りません。ボーナス月に払っていた分を毎月へ振り分けるため、通常月の返済額は上がりえます。変更案を受け取ったら、毎月返済額、総返済額、完済予定日を確認し、管理費や固定資産税なども含む月の家計へ置いてください。変更しても赤字が残る場合は、売却を先に決めず、借入先と残る選択肢を整理します。
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富士ヶ丘サービス株式会社/宅地建物取引士 大石浩之(静岡県知事 第027186号)。 記事の内容は執筆時点の法令・公表資料にもとづきます。 個別の事案の見通しを示すものではありません。