教育訓練支援給付金は、退職前の給与の60%をもらえるのですか?
給与の60%ではありません。2025年4月1日以降の受講開始では、基本手当日額に相当する額の60%を基に、認定された対象日数で計算します。2025年3月31日以前の受講開始には80%の扱いが残ります。手取り額に掛け算せず、自分の日額と対象日数をハローワークへ確認してください。
この記事の結論
Q:離職後に学び直したい。教育訓練支援給付金で生活費と住宅ローンを払える? A:一定の要件を満たす45歳未満の離職者の訓練中の生活を支える給付です。2025年4月以降の受講開始では基本手当日額相当額の60%が基準で、給与の60%ではありません。基本手当との同じ期間の併給はできず、2か月ごとの認定があります。資格・金額・振込見込みを確認してから返済家計へ入れます。
教育訓練支援給付金は、一定の要件を満たす離職者が専門実践教育訓練を受ける間の生活を支える給付です。受講料の一部を支給する「専門実践教育訓練給付金」とは別です。住宅ローン返済額に合わせて支給額が決まる制度でもありません。
厚生労働省の雇用保険法等改正資料(15ページ・印字14)では、2025年4月1日施行の改正を説明しています。給付率は基本手当日額の80%から60%になり、暫定措置は2026年度末まで延長されました。資料の表紙は2026年9月4日付です。この記事では2026年10月13日に原文を確認しました。
計算の出発点は、退職前の給与や手取り額ではなく、雇用保険の基本手当の日額に相当する額です。基本手当は、いわゆる失業給付の中心となる手当です。厚生労働省のQ&Aでは、2025年3月31日以前に受講を開始した人には80%の扱いが残ると説明しています。受講開始日を見ずに、古い案内の80%を使わないでください。
私は、授業料とは別に訓練中の暮らしを支える仕組みがある点を評価します。学ぶ時間を確保するには、食費や光熱費を払える見通しも要るからです。その上で、講座を選ぶ際の説明には、給付率だけでなく「何の日額に掛けるか」まで同じ場所に示してほしいと思います。
受講費用への給付は、教育訓練給付金3種類の違いで整理しています。受講料の負担軽減と生活費の補いを分けて書くと、同じお金を二度数える誤りを避けられます。
教育訓練支援給付金は、離職していて45歳未満なら誰でも受けられるものではありません。厚生労働省の専門実践教育訓練給付金Q&AのQ21・Q22は、専門実践教育訓練給付金の受給資格に加え、受講開始時点の条件などを示しています。
これは主な確認項目で、資格要件の全てではありません。会社役員への就任などにも条件があります。受給歴には例外の扱いもあるため、講座名、開始日、離職日、雇用保険の履歴をハローワークへ示して確認します。
「2026年度末まで」は、2026年12月末ではなく2027年3月31日までです。Q&Aでは受講開始日の条件として示されています。全員の振込がその日に終わるという意味には読めません。自分の訓練期間のうち、いつまで支給対象になるかは別に尋ねます。
在職中に講座を始め、途中で離職しても、途中から支援給付金の対象になるわけではありません。受講開始日に一般被保険者だった場合は対象外とされています。退職や受講の申込みを先に決める前に、開始日の資格を確認する順番です。
教育訓練支援給付金は、毎月の給与と同じ入金の仕方ではありません。ハローワークインターネットサービスでは、基本手当が受けられない期間について、2か月ごとに失業の認定を受けた日数を使って計算すると案内しています。指定された認定日に失業の認定を受ける必要があります。
基本手当を受けられる期間に、支援給付金を上乗せして受け取る仕組みではありません。家計表に「基本手当」と「支援給付金」を同じ期間の収入として足すと、残高を大きく見積もってしまいます。基本手当の日額や確認先は、失業給付と住宅ローンの記事も参照できます。
計算だけの仮定として、基本手当日額相当額が6,000円なら、60%は3,600円です。支給対象として認定される日数が30日なら10万8,000円になります。実際の受給額を示す事例ではなく、30日が毎回認定されるという意味でもありません。
2か月ごとの支給と説明されていても、受講した日から2か月後の同日に振り込まれる、と予定表へ書くことはできません。初回の認定日、申請に必要な書類、振込の見通しを確認し、それまでの生活費と返済を手元資金でつなげるか見ます。
住宅ローン返済中に学び直す判断では、給付を受ける資格と、入金まで生活が続くかを分けて確認します。私、大石浩之(磐田市/不動産業)は宅地建物取引士として、家をどうするかの前に、支払いの順番を整えることを重く見ます。
私はこう考えます。給付の総額より、次の引落日に残るお金を見る。紙に線を引くなら、左に生活費とローンの支払日、右に確認できた入金日を書きます。給付の欄が未確認なら、空欄のままです。受講を応援したい気持ちはあります。それでも、未確認の入金で今月の不足を埋めたことにはしません。これは実際の相談事例ではなく、私の家計整理の考え方です。
学ぶ期間を確保するか、先に収入を得る仕事を探すか。私にも、給付の説明だけでどちらがよいと言い切ることはできません。希望する仕事、訓練の日程、家族の支出を並べないと判断できないからです。給付の対象でも家計が足りないことはありますし、対象外だけを理由に家を売る結論へ飛ぶ必要もありません。
今夜できる作業は、候補の講座の開始日と、次のローン引落日を一枚に書くことです。窓口が開いたら、ハローワークへ「この講座と離職日で対象か」「日額の見込み」「基本手当が終わる時期」「最初の認定と振込見込み」を尋ねます。学校には受講料と交通費など、給付前に必要な支出を確認します。
不足が見えた場合は、給付の決定を待たず、住宅ローン返済相談の準備をして借入先へ連絡します。当社は任意売却を率先して勧めず、買い取る側にも回りません。売却を検討するときも、その後の住まいと生活費まで一緒に整理します。詰んだと決めるのは、まだ早い。まず一つ、日付を確かめるところからです。
出典・確認日
厚生労働省「令和6年雇用保険法等改正について」(2026年9月4日付、15ページ・印字14)、同省「Q&A~専門実践教育訓練給付金~」Q21・Q22、ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」。各原文は本文のリンク先で確認できます。2026年10月確認。公開日・原文確認日:。
制度と金額は変更されることがあります。給付の認定、必要な手続、支給期間はハローワークへ、返済条件は借入先へ確認してください。当社は給付の認定や法律判断を行いません。法律判断が必要な相談は提携する弁護士・司法書士におつなぎします。ご自身で選んだ専門家にも相談できます。

大石浩之(磐田市/不動産業)
宅地建物取引士。返済で困った方の現在地と段取りを整理します。プロフィールと業務範囲は私たちの立場をご覧ください。
この記事のよくある質問
給与の60%ではありません。2025年4月1日以降の受講開始では、基本手当日額に相当する額の60%を基に、認定された対象日数で計算します。2025年3月31日以前の受講開始には80%の扱いが残ります。手取り額に掛け算せず、自分の日額と対象日数をハローワークへ確認してください。
基本手当を受けられる期間には、教育訓練支援給付金は支給されません。基本手当の支給終了後など、基本手当が受けられない期間が対象です。2か月ごとの失業認定も必要です。同じ期間の収入として両方を家計表へ足さず、基本手当の終了時期と支援給付金の最初の認定・振込見込みをハローワークへ確認します。
厚生労働省のQ&Aでは、専門実践教育訓練の受講開始日が2027年3月31日以前であることを要件にしています。全員の振込がその日に終わるという意味ではありません。開始日の期限と本人の支給対象期間は分けて、講座の開始日・修了予定日をハローワークへ示し、どの期間が対象になるか確認してください。
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富士ヶ丘サービス株式会社/宅地建物取引士 大石浩之(静岡県知事 第027186号)。 記事の内容は執筆時点の法令・公表資料にもとづきます。 個別の事案の見通しを示すものではありません。